Space会員である皆さんの人生インタビューを隔週でお届け!今回は、会社員として働きながら、スポーツメンタルコーチとして確実に歩みを進めるスギヤスさんこと、杉村康之さん。Space内のコミュニティ、コトバ部やPR部でも活躍中!多くの人生経験を振り返りつつ、メンタル術を取り入れてからの変化をたっぷりと語ってくれました。

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もくじ:スギヤスさん人生インタビュー


①アスリートに限らず、目標達成したい人を応援する!

②人生のつらい時期を助けてくれたラグビーに夢中!

③会社では、200人をまとめる責任あるポジション。

 Spaceのメンタル術を取り入れ変化が!

④アウェーの環境に挑む心が、人生を豊かにする!

⑤これからの目標

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アスリートに限らず、目標達成したい人を応援する!


ーまず、現在のお仕事や活動からお聞きしてもよいですか?



スギヤス:今はサラリーマンもやりつつ、メンタルコーチの活動をしています。アスリートのメンタルサポートは、練習しているところで、受験生を見たり、いろいろメンタルコーチの経験を積んでいます。スポーツに限らず、人から紹介を受けて、高校生の受験生の子に、メンタルコーチをすることもあります。僕が受験のメンタルが弱かったこともあり、自分がダメだったところを振り返りながら、漠然と「この大学に入りたい」じゃなくて、何をやりたくて、それでこの大学でどういうことをやりたいって、リアルにその目標を思い描く。机に向かう動機を整えることが大事と思います。もともと僕はスポーツをやっていたアスリートじゃなくて、会社に20年以上通ってきたので、その中で気づいた人間関係であったり、目標への動機とかということが、受験生にも伝えられるところがあると思います。スポーツのアスリートをコーチするのを目標にしていますが、目標を達成したい人なら誰でも応援したいので、機会があればぜひ今後もと思っています。


 

ースギヤスさんの今のライフスタイルとしては、どのようなタイムスケジュールで動かれているんしょう?


スギヤス:僕はサラリーマンなので、基本的には、給与生活で時間が決まっています。朝の9時ぐらいから夕方17時はフィックスなんですよね。朝起きての時間と、帰ってからの時間をいかに効率よくするかというところです。僕は京都駅をいつも使っているんですけれども、京都駅の待合室で朝30分ぐらい、いろいろ本を読んだりノートに書いたりしています。新幹線を使って通っているので、新幹線の待合室で本を読んだり、あとはSpaceを見ていますね。そこはルーティーン化するようにしています。

 

人生のつらい時期を助けてくれたラグビーに夢中!



ー普段の勉強は、どんなコンテンツを活用していますか?


スギヤス:本とYouTubeですね。コロナ以降はいろいろオンラインのイベントが増えてきて、スポーツ選手のイベントだったり、コーチのイベントだったりに気軽に参加できるようになりました。クボタスピアーズの岸岡選手という、今年の1月に早稲田卒業で日本一になって、今年4月に入団した1年生の選手がいるのですが、その選手のオフ会にZOOMで潜入したりもしました。SNSの発信がすごいんですよね。単なる普通のスポーツ選手という感じじゃなくて、世の中と繋がっていこうという意識が高いので、すごく勉強になりました。僕は、ラグビーを37年ぐらい見ていますけれども、実はこの夏に、ラグビーを上手くなりたい子たちが、各チームから自分でお金を出して集まるアカデミーの夏合宿に、見習いメンタルコーチとして参加しました。少しだけですけれども、各4年生、5年生、6年生、中学生と話をさせていただく機会があって、それはすごくいい体験でしたね。小学生、中学生といっても、本当にラグビー選手なんですよ。もう本当に負けると悔しがりますし、本当にうまくなりたいと思っている。僕自身も、それまで漠然と思っていた気持ちが「あぁ、これをサポートしたいんだな、俺は」っていうふうに確信に変わりました。

ラグビーアカデミー夏の菅平合宿で話をするスギヤスさん ラグビーアカデミー 夏の菅平合宿で、ジュニア選手を前に話をするスギヤスさん


ージュニア選手のサポートは、また奥が深そうですね?


スギヤス:6年生の子が5年生チームに負けて、みんな泣きそうになっていたんですよね。それでミーティングの時に僕もあとから入っていって、「今、どう思う?」とかって話を聞いたりして。「まだまだ終わりじゃねぇじゃん」みたいな話をして。意外と僕も熱くなっちゃったので(笑)。そのメンタル的な話をした時の、子どもたちの目っていうのが、僕は本当に……。すごいその真剣な目っていうのが忘れられなくて。それに応えられるようなコーチになりたいなって思いました。あと、ラグビーって、人生において大事ないろんな要素があると感じるんです。協力する、自分が率先して引っ張る、自分が時には体を張って力を出すとか、もちろん各スポーツそれぞれすごいところはあるんですけれども、僕はやっぱりラグビーをいっぱい見てきたので、ラグビーの特性を通じて、子どもたちにいろいろ伝えられたらなというのがあって。そういったサポートをして、ラグビーで出会った子たちにずっとワクワクプレーしてもらいたいなと思います。


ーメンタルコーチを目指そうと思ったきっかけは、何ですか?


スギヤス:そうですね。もともとは、僕は競技歴で言ったら、中学でサッカーをやっていただけなんですよね。うちの亡くなった親父が強烈にスポーツ観戦が好きな人で、子どもの頃からよく神宮球場に行っていました。それで、すごくスポーツが好きになり、高校のころからラグビーを見に行くのが好きになって、ラグビー場に通っていましたね。早稲田大学に進学後は、スポーツ新聞部に入り、土日はもうずっと毎週取材でした。その時にそれまで自分が見なかったようなスポーツ、例えば、埼玉の奥のほうにグライダーの取材に1人で行ったり、バレーボールやアイスホッケー、卓球とか、いろいろ行きました。大学を卒業する時に、スポーツ新聞の記者になりたいとも思いましたが、記者でいるよりも、自分は普通にファンでいたほうが好きなスポーツを見れるんじゃないかと。それだったら、鉄道を安く利用できるということで鉄道会社に入ったんですよ。最近になってやっぱりラグビーをやると、「あぁ、奥深いな」「見ていたプレーってこうだったんだ」と。ラグビーによって僕は救われたところがあるので、ラグビーをやる子どもたちに少しでもためになるようなことができたらなと思います。10代、20代、30代と、つらい時にラグビーを見て「がんばらなくちゃ」と思ったんですよね。しかも、会社に泊まって仕事している時ですらも、不思議とラグビーを見に行っているんですよね。休日出勤して、ラグビーが始まったらラグビー場へ行って、帰ってきて会社に泊まったりとかして。だから、スポーツはケーキみたいな、別腹みたいな感じです(笑)




タッチラグビーのチームユニフォーム!枚方河川敷にて タッチラグビーのチームユニフォーム!枚方河川敷にて

 

会社では、200人をまとめる責任あるポジション。

メンタル術を取り入れ変化が!


会社では200人をまとめる役割と、資格講座が開催される時期がちょうど重なったというスギヤスさん。講座を受講するようになって、仕事をする上でも変化があったといいます。


 

スギヤス:鉄道会社で仕事をしていく上でも、やっぱりメンタルってすごく大事だなと思います。「〇〇をいつまでにやろう」とか、「これをこうしたい」とかって、やっぱり人間の心の問題ですよね。僕が鈴木颯人さんの資格講座に行った直前ぐらいに、仕事で200人ぐらいの現場の長をやったんです。僕が資格講座へ行っていた時はまだ事業所の所長をやってたので、仲間には「所長」って呼ばれていました(笑)。鈴木さんと出会ってから「スポーツメンタルコーチ…やっぱりこれだったんだ!」と衝撃を受けて、それで学ばせていただこうと東京に通っていたんです。よく颯人さんも言うんですけれども、結局いちばん大事なことは「自分を知る」ということなんですよね。自分と向かい合うということは、けっこうエネルギーがいって、大変なことなんだなと思いましたね。ただ、やっぱり自分と向かい合わないと、いろんなことは解決できないのかなと思いました。だから、一生のうちで自分と向き合う時間が持てたということは、本当にすごくよかったと思っています。


ー自分と向き合う方法とは、どういったものでしょう?


スギヤス:例えば、講座とかを通してだったり、いろいろと学ぶじゃないですか。そうすると、どんどん自分に当てはまるわけですよね。颯人さんは「思い込みのフタ」という言い方をされていますけれども、「自分の囚われってこんなにあるんだ」と、日々日々、いろんなワークをやりながら、普通に生活しながら考えますよね。教えてもらったことで「自分って、こんなに囚われてたんだ」と。体感することは、大事かなと思います。

あとは、仕事場で部下の方とかチームの人に対する接し方も変わりました。人の話を以前よりきっちり聞くようにもなったと思います。本当にかつての自分って、人の話を途中で遮って「こうだよね」とかって言って、聞けなかった人だなぁと思いますよ。そういった自分のダメだった部分を認めることができるようになったのは成長できたかなと感じます。自分は、優れているとつい思いたくなっちゃうんですけれども、別に優れてなくてもいいんですよね。まわりの人間関係もよりよくなりましたし、人といてドキドキすることが減りました。それから、Spaceに入ってから、新しい場所、アウェーの環境に出ていくことをやったんですよ。アウェーに出て行って、いろんな人と知り合うということがすごい増えて、本当に人間関係が広がりましたね。

(名物阪神ファンのジミー純子さんと沖縄キャンプにて) 名物阪神ファンのジミー純子さんと沖縄キャンプにて




アウェーの環境に挑む心が、人生を豊かにする!


ー具体的には、どんなアウェーの環境に行かれたんですか?


スギヤス:そうですね。初めて空手の体験会に1人で行ってみるとか(笑)。あと、僕はラグビーは見るばっかりだったんですけれども、タッチラグビーを誘われてやってみたりとか。以前だったらもう、どうやって断ろうかって考えちゃうんですよね。1つ思ったことは、行動ってすごい人を変えるなって。行動って、やっぱり人の人生とか、考え方を変えますよね。Spaceをやるようになって、アウェーのところに出て、「アウェ活」を……。「アウェ活」って最近流行らせようとしているんですけど、ぜんぜん流行ってないんですけど(笑)。Spaceのイトウさんとアウェー部を作って活動しようとか言っているんですけれども、アウェーって、すごいみんな絶対心のハードルがあるじゃないですか。ある意味、僕が資格講座に参加したのも、アウェーだと思うんですよね、最初は。それがだんだんホームになっていくっていう過程を、嫌だと思うよりも、「どんな人がいるんだろう?」って楽しめるほうがいい。子どもたちでセミナーをやっても、「意見がある人は手を挙げて」って言っても、なかなか手を挙げないじゃないですか。だから、そこはみんなが「大丈夫なんだよ」っていう雰囲気をつくり、新しい人に対する温かい雰囲気を出せると、初めてSpaceで投稿した人も「あぁ、よかった」と思うと思いますし、次もやろうって思いますよね。 僕は本当にそれがSpaceのいいところだと思っていて。絶対に普段生活していたら出会えない人と出会えたり、みんなそれぞれすごくいろんなバックグラウンドがあるじゃないですか。そのバックグラウンドを楽しめたら、それってすごく楽しいですよね。



ースギヤスさんにとって、Spaceはどんな場所ですか?


スギヤス:Spaceに入った動機もそうなんですけれども、まわりにアスリートがいるわけではなく、今、いろんな関係者とは交流の輪を本当に広げているところなので、決まったチーム・場所ははまだないんですよね。だからこそ、Spaceって僕にとってすごく大事です。勉強会は、貴重な練習する場であり、実際に颯人さんが横で見ていてくれたりします。たまたまSpaceができるというのを資格講座に行っていた時に知って、参加させていただいて「これはすごい得だな」「こんなに練習できるんだ」と驚きました。自分は今スポーツ関係者ではないので、スポーツメンタルコーチという志を同じくする人たちといろいろ交流を持てたのは大きかったですね。まさに僕らの核であるコーチングの実際の実践の練習ができるので、しかも相手もコーチなので批評し合いながら「ここよかったね」「あそこはこうだね」ということができるのは、今までの自分のかけがえのない体験ですね。



Spaceで一歩やってみようっていう、基礎体力がすごくついたかなというのがあります。一歩を踏み出すことによって、やっぱり人間関係がすごくマップのように広がりましたね。僕は今までのスポーツ観戦歴でいえば、見た試合の8割か9割は1人だと思います。でも今は、ラグビーとかも実際にやったりとか、元ラグビーをやっていた人に誘われて銭湯に行ったりとか。銭湯へ行ってみると、そこでラグビーをやっていた和尚と知り合ったりとか。おもしろいですよね。ちょうど仕事でも、ずっと20年間ぐらいうずうずしていたのが、それは自分の心が作り出してるんじゃないかと思い始めた時に、鈴木颯人さんのところへ行って、鈴木さんの本に全部書いてあるじゃんって思って(笑)。それで、自分が今まであんまり言語にしてこなかった思いは全部鈴木颯人さんが整理して書かれていて、資格講座でも学ぶことが、一つ一つがその通りだと思って。それで変わりましたよね、本当に。それとあとSpaceですね。本当に僕の世界って変わったなと思いますよ。

(Space仲間と甲子園へ) Space仲間と甲子園へ


これからの目標について


ースギヤスさんの今後の目標を教えていただきたいのですが、まずSpaceでの目標はありますか?



スギヤス:Spaceでは、「つながる」というのが僕はキーワードかなと思っています。いろんな人とつながること、自分の目標とつながること、あと、これはよく橋本さんとも読書会で話すんですが、知識と知識って意外なところでつながっている。例えば、禅とメンタルコーチ、仏教とメンタルコーチって、結構つながるところがいっぱいあったりとか。意外なところでつながっているんだよっていうのが、楽しいと思うんです。だからその楽しさをみんなでシェアできる企画をやりたいなぁと。僕だったら鉄道の話とメンタルとか。メンタルではなくても、僕はコトバ部なので「ことわざ」も、とても大事なことが凝縮されていたりします。「俳句」も、五七五で世界観を言っていたりとか。だから、言葉もそうですし、知識って実はつながっているんじゃないかっていうおもしろさをみんなで味わいたいなと思います。あとは、いつでもSpaceに入ってきた人たちを、ウェルカムに温かく迎えたい。そんな場所が作れたらと思います。

 

応援する気持ちは早稲田大学の応援部主将と。 早稲田大学応援部主将と。力強い腕組みポーズ!


ーでは、最後になりますが、これから長い目で見た目標もあれば、教えてください。



スギヤス:もちろん勝つっていうことばっかりが目標じゃないと思うんですけれど、観客とかファンとは違う形、メンタルコーチというチームの1つの役割を担って、勝って泣きたいなというのはありますね。スポーツの勝利ってすごいうれしいじゃないですか。一生のうちにはやっぱり、勝利して泣く仕事をしたいなと思います。



ーありがとうございます。これからの活動も応援しています。SpaceのTwitterで投稿している「毎週金曜日は心に刺さる金言」のコーナーも楽しみにしています!


スギヤス:こちらこそです。今回は、ありがとうございました!