Space会員である皆さんの人生インタビューを隔週でお届け! 今回は、中高生ふたりのママ!ふんわりした雰囲気のなかに意志の強さを秘めるもり か緒里さんにインタビュー。うつ病を克服するため「自分を変えたい」と奮起したもりさん。メンタルの勉強とお相撲が大きな力に!

 

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もくじ:もりさん人生インタビュー

 

①    人間関係がうまく行かない…悩みを乗り越え

②   うつ病の克服とメンタル面のまなび

③    理念は「自分を知る、自分を見つける、そして自分を活かす」

④    相撲界に貢献したい!


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―早速ですが、もりさんの今の活動について教えてください。

  

もり:よろしくお願いします。今までに体験コーチングを数名させていただきました。現在、コーチング希望の方を募集しながらブログやSNSで発信しています。

実はスポーツメンタルコーチの前に、占星術師としてやっていた時期があるんです。クライアントが傷つかないようにとか、悪いことを良いように伝えるのを考えることがちょっとしんどくなってきて。「ズバリ言うわよ」でもよかったんですけど、それが私の性格的にできなくて。そこ(占星術師)1本でやるのはやめたんです。ですが、せっかく占星術もできるので今後はスポーツメンタルコーチと合わせていけたらな、と思っています。

 

プロ資格講座を受講するもりさん プロ資格講座を受講するもりさん  

―面白いですね!占星術師をされる前は、どんなお仕事をされていたんですか?

もり:短大を卒業後、総務、人事、経理など、事務の仕事ばっかりなんですけど、25年ぐらいやっていました。年齢がわかりますね(笑)。正社員、契約社員、派遣社員を経験しました。つい数年前に退職した会社では、雑務から資産の管理とか、いろいろ経験しました。仕事に関しては、「失敗しちゃいけない」とかそういうことはなかったんですけど、私の場合は人間関係がすごく大変で。そっちのほうが失敗しちゃいけない感じでした(笑)。

 

人間関係がうまく行かない…悩みを乗り越え

 

―それは、どんな人間関係のご苦労があったんでしょうか?

 もり:歴代の職場では噂話や陰口が好きな人が多かったのですが、私はあっさりしている方なので、みんなをケアすることができないときがありました。天秤座なので(笑)「(片方の噂だけを信じずに)公平に両方の話を聞いてよ」って思うんですけど、片方だけを信用する。それを「もう、それならそれでいいや」と、諦めてしまうことがありました。

今となってはメンタルの勉強をして『人にはいいところもあってよくないところもある』と理解できるんですけど、その当時は「偏った見方しかしないんだったら、もういいや」といってプイッとするような感じだったんですよ。だから余計にうまくいかないという悪循環。

―そういった経験が、占星術であるとか、メンタルの勉強につながったんでしょうか?

もり:はい。昔は人間関係が悪くて、家族、親とも関係があまりよくなくて…うつになったんですね。娘が2人いるんですけど、うつになった時が、上の子が小学校に上がる年でした。「家族間の不信感」や「会社員としての自分」などで、私は「どうしよう、どうしよう」「もう誰も信用できない!」という感情になっていました…。

うつになって、今の状態から抜け出したいとか、いろいろあがくんですけど、空回りばかりでした。そういった時に、自分を知ることが大事だと思い、占星術の勉強をしました。私の性格上、『人と比べてしまう・自分に自信が持てない・愚痴っぽい』ところがずっとあって、そういう自分を変えたいなと思っていました。占星術を知ったことで『みんな違ってみんないい』『みんないいところもあれば悪いところもある』ということがわかって、メンタルの勉強とカウンセラーの勉強を始めました。私はお相撲が好きなんですけど、ある力士がSNSで颯人さんの本を紹介していたんですね。その本を読んで、「すごい、すばらしい。これなら私も変れるかも」と思って、颯人さんの講座を受講しました。

鈴木と資格講座終了の記念写真!(2019年6月) 代表・鈴木と資格講座終了の記念写真!(2019年6月)

 

 

ーなるほど。そのときが出会いなんですね!

もり:そうなんです。だから、うつになっていなかったら私は颯人さんとも出会っていないし、Spaceにも入っていない(笑)、私には必要な経験だったって思っています。

 実は、途中で医者に行くのをやめたんです。ある日、心療内科の先生と話していて、「最近どうですか?」と聞かれるんですけどうつなので、私は愚痴とか、ネガティブなことしか言わないんですよ。そしたらある時に、「それはもりさんが~~だからじゃないんですか?」っていうふうに言われて、批判されたというか、否定されたように感じました。それで思い切って、行くのをやめました。お薬も自分でちょっとずつ減らしながら、飲まなくても大丈夫っていうふうに時間をかけて減らして。占星術やメンタルを勉強して、自分がちょっとずつ変わってきて、病的なネガティブさや愚痴っぽいとかがなくなってきたので、うつも改善されたのかなっていう感じです。

 うつ病の克服とメンタル面のまなび

仕事や家族との関係がうまくいかず、うつ病を発症したもりさん。それを乗り越えるために、取り入れた勉強や発想の転換を試みます。メンタルの勉強を始めてから、どのような変化があったのでしょうか?

もり:まず、メンタルの勉強をする前に占星術の勉強をしていて、占星術で『みんな違ってみんないい』『人それぞれ』っていうことがわかりました。わかったんだけど、自分のことは自己肯定ができないっていうのはずっと持っていて。メンタルの勉強を始めてから、「私、そのままでもええんや」と感じて、自己肯定感を高めることができました。

「みんなそれぞれの考えがあっていいんだよ」っていうことが、占星術もそうだけど、メンタルの勉強をして、『正解も不正解ない』っていうことがわかりました。前までは、本当に狭い考えの中で、「私はこう思って、それ以外の考えって思いつかないのに、なんで?」みたいなところがちょっとあって、本当にもう今思えば恥ずかしいんですけど(笑)

 

―正解も不正解もないと気づいたのは、何がきっかけだったんでしょう?

もり:メンタルの勉強を始めて、颯人さんの本を読んでからかもしれないですね。私は、自分自身のことを「ちょっと変わっているな」と思っていて。子どもの時もそうだし、就職してから会社でもそうだったんですけ、発言がすごく小数派だったりするんですよ。会議やミーティングでも、「意見ある人?」って言われたから「はい」って言うんですけど、みんな頷かない(笑)。「私が意見しても誰も聞いてくれない」って。

 でも、颯人さんの資格講座を受けた時に、「少数派の意見って、すごく大事なんですよ」っていうこと言われていて、「私、これでいいんだ」と思って。そこでちょっと一皮むけたというか。自分が「それでいいんだ」って思えたのと、自分と違う意見、変わった意見を聞いても、その人が少数派なだけで、私が大多数な意見と合っていることもある、違う意見の人もいるし。だから、それでいいんだと思って。採用されるか、されないかの二択だったんですけど、颯人さんのその言葉で、「あっ、そういうの、あっていいんだ」「私の意見があることがOKなんだ」と、すごく認められたというか、存在意義を感じられてうれしかったです。

 

愛猫と一緒に 愛猫との癒しの時間も、もりさんの原動力に。

 

理念は【自分を知る、自分を見つける、そして自分を活かす】

―なるほど、すごく大きな気づきだったんですね。何か他に、大事にしている言葉ってありますか?

 もり:理念としているのが、【自分を知る、自分を見つける、そして自分を活かす】っていうことです。【自分を知る】とは、自分のいいところも悪いところも含めて、自分を知ることです。【自分を見つける】とは、自分がどこにいるのか、現在地を把握することです。【自分を活かす】とは、自分の才能を発揮する。本当にちょっとした、「これ、才能?」って自分で思うようなことでも活かしていけるようになること。

これを大事にしています。以前は、自分の悪いところも知りたくなければ「才能なんかないし」と思っていました。よく言えば謙遜なんですけど、自分を卑下するばかりでした。そういう「私なんか」って思ってる人がたくさんいるんですね。これからはみんなに伝えていきたいな、と思っています。

ーこの言葉はもりさん自身が考えられたんですか?

もり:そう、オリジナル。(照) 

―すごい! オリジナルの理念ってかっこいいですね。ところで、Spaceに入る前、入ったあとの変化は何かありましたか?

 もり:入る前は、さっきの話ともちょっと重複するんですけど、「自分は変わっている」ってすごく思っていて。颯人さんの資格講座や本を読んだり、勉強した時に「変わっているのはちょっと褒め言葉?」っていうふうに思えてきました。「変わっているのは個性だ」って。Spaceに入ったらなおさら、変わっているというとちょっと語弊があるんですけど、(いい意味で)個性的な人がたくさんいて、職種もバラバラですし。学校の先生とか、看護師さんとか、私があまり知らないスポーツをしている人もいて。いろんな人がいて、私が変わっているのなんかぜんぜん比じゃないなと思えてきて(笑)。私は友達も少ないですし、人付き合いも浅く狭くという感じなんですが、Spaceの人達って、『近からず遠からず』というか、いつもそこにいてくれる感じ。Spaceのページを開けばみんな投稿していたり、友達や家族よりも身近に感じる存在で、なおかつ同じ方向を見ている人がたくさんいるので励みになりますね。

―友達より身近な感覚っていうのはすごいことですね!もりさんのブログを拝見していると、栄養のこととか、食事のことをよく書かれていらっしゃるんだなと思ったんです。

もり:そうなんです。メンタルコーチをしていて、メンタルを整えるには食事がすごく大事だなっていうことを感じています。私は、うつの時に食欲がなかったり、眠れなかったりで、お肌も荒れてだんだん痩せていくし、髪もバサバサになりました。

その時は栄養が足りていないとか、そういうことは思っていないわけなんですけど。今となったら「メンタルに影響=食事が原因」っていうことを、身をもって感じています。「食事は大事ですよ」って、メンタルコーチとしてちょっとプラスアルファの情報もお伝えできたらなと、栄養の勉強をしています。

 

相撲界に貢献したい!

 ―今後Spaceでの目標というか、こういうことをもっとできたらいいなっていうものはありますか?

もり:Space内で部活動があり、いろんな部があるんです。「お相撲部」をつくってもらって、私は部長をさせていただいているんです。今は本当に趣味の延長っていう感じで、気が向いた時しか発信していないし、私が地方に住んでいるので、お相撲観戦も1回しかできていないんですけど定期的に、みんなの知らない相撲の世界を発信したり、ぜひ相撲部の皆さんと観戦したいなと思います。

1月場所を観戦! 観戦した1月場所の様子

また、Spaceの読み物とか、颯人さんのラジオ情報もたくさんあって、自分の中で追いついていない状態があるんですけど…(笑)。私の悪い癖で、“あれもこれも取り入れたい”ところがあって、油断するといろんなところに興味が向いて行ってしまうんですね。全部取り入れようとするとパンクしてしまうので、取捨選択をして、自分の中で確実に理解して、それを自分の言葉でまたブログとかに表現したり、そういうことができたらなと思います。

―今後の人生の長い目で見たときに、こういうことをやっていきたいなとか、何かありますか? 

もり:私はお相撲が好きで、うつの時に、相撲中継は見ていたんですけど、笑顔になったり、明るい気持ちになれました。命の恩人と近いような、私が元気になったのはそのおかげなんです。

押尾川 押尾川親方と記念の一枚

 

子供の頃から相撲を見ていて、千代の富士、若貴、多くの魅力的な力士はいましたが、私にとっての大横綱は稀勢の里関(現:荒磯親方)です。いい時、悪い時、とても大きな勇気をいただきました。それに、豪風関(現:押尾川親方)が颯人さんの本をSNSで紹介されていたのが道しるべになって、スポーツメンタルコーチとして今の私がいるので、相撲界に関わりたい、役に立ちたい、力になりたいです。

スポーツをしている、していないに関わらず、以前の私のように「変わりたくても変われない、自分のことが嫌いだ」と思っている人の役に立てることができれば、と思っています。