Space会員である皆さんの人生インタビューを隔週でお届け!今回は、プロダーツ選手である山口裕輝さんにお話しを伺いました。プロのアスリートとして輝く、山口さんのアツい想いと叶えたい夢とは?

 

 

プロダーツ選手としての活動

 

 

―山口さん、どうぞよろしくお願いします。プロのダーツ選手として活躍されていますが、具体的にはどういった活動をされているのでしょうか?

 

 

山口:よろしくお願いします。ダーツのプロとして活動するようになり、今年で6年目になります。ダーツのプロは、プロのライセンスがあればツアートーナメントに参加する資格が得られます。ボクシングと同じようなイメージですね。2014年に初めてプロの資格を取ってツアーに参加しました。ツアーは毎年18試合ぐらいあるんですが、徐々に大会への参加数を増やしていき、去年初めてツアーの回数を多く回り、13試合に出場しました。戦績としては、約700人が参加した大会での65位がベストです。今年は全ツアーほぼ参加するような勢いで意気込んでいたんですけれども、開幕戦があって次の2戦目の大阪大会が終わったら、新型コロナウイルスの影響で、今年のトーナメントツアーは中止になってしまいました。

大会後、笑顔を見せる山口さん 大会後、笑顔を見せる山口さん(上の段、左から一番目)

―なるほど。プロとしての活動の幅がどんどん広がっているところなのですね。山口さんが参加している「ツアー」とはどういったものですか?

 

 

山口:基本的にダーツのプロの団体は2つありまして、私はPERFECTという団体に所属しています。もう1つのプロの団体でJAPANという団体があるんですが、試合のフォーマットが若干変わっておりまして、私が所属しているPERFECT501から減らしていって、ちょうど0にするということをやります。

ダーツで遊んだことのある方はわかると思うんですが、真ん中の中にもう1個小っちゃな黒丸みたいなのがあると思います。それが50点、25点と分かれているんですね。うちの団体を狙うとしたら、20のトリプルを狙う方が点数が大きくなる。ちょうど0にする時も、2倍の得点のエリアで点数を0にする必要があるので、60に入れ続けることができるというようなところと、最後の上がり目のところで、しっかりとダブルエリア、2倍の得点のエリアに入れる必要があるとか、そういったところがいちばん難しいところですかね。 

 

 

―とても繊細な競技と感じますが、やはりメンタルの強さが影響しますか?

 

 

山口:はい、やっぱりメンタル面が大きく作用するかなと思います。試合でうまく力を出せないとか、プレッシャーに勝つことができず、伸び悩むことがあります。どの試合も勝つか負けるかって、本当に1個のミスで決まるので、負けた試合はほぼ印象に残っています。ここ最近では、今年の開幕戦の時がいちばん力がうまく出せなかった感じがしていて。開幕の初戦のプレッシャーがあったのかもしれません。

子どもたちにダーツ指導 子どもたちにダーツの指導も。

「プロ」へのこだわり

 

山口:仕事は、運動療法士をしています。いまは知的・発達障害を持っている子どもたちに体育を教えながら、放課後等デイサービスの経営をやっています。プロ選手になった理由は、『1回でもいいからチャンピオン、金メダルを取りたい』っていう気持ちがありました。学生の頃は、野球をやっていて、プロになりたいと思いながら野球をやっていたんですけれども、大学4年目でそれを諦めまして。ずっと「プロ野球選手になりたいのはなんでか?」というようなところで、やっぱりまわりの人から褒めて認めてもらいたい。プロ野球選手は諦めたんですけど、ダーツのプロがあるということを聞いて、またプロスポーツ選手としてどうしても高みを目指したい気持ちが捨てられず。ダーツは年齢に関係なく、50歳とか60歳でもキャリアがあれば優勝とかできますし、年齢制限がなくトライができるところは魅力だと思います。

 

 

―学生時代から「プロになりたい」という強い思いがあったのですね。

 

 

山口:はい。プロになりたい気持ちは、それこそテレビゲームの『パワフルプロ野球』というのがあるんですけど、ゲームが好きなのと、あとは『ドカベン」っていう野球マンガがあって(笑)、それを見てから「プロ野球選手の世界を味わってみたいなぁ」というのが夢でした。高校3年間は、正直辛いことの方が多く、あんまり野球的にいい思い出はありません。県立高校だったんですけれども、たまたま1個上の先輩たちがめちゃめちゃ強くて。たまたまじゃないですけれども、佐賀県というところなんですけれども、私の1個上の世代のエースピッチャーが、本当に佐賀県でいちばん有名なピッチャーでして、横浜高校からスカウトが来たくらいの選手でした。その人がいたおかげもあって、1個上の先輩が甲子園に行きました。しかし、その影響もあったのか、自分たちの代はなかなか練習をさせてもらえなかった感じがありましたね(笑)。

あ 高校時代、厳しい環境の中で野球にはげんだ

―佐賀北といえば九州の名門校…厳しい世界なんですね。卒業後はどうされたのでしょうか?

 

 

高校から大学に行く時に、私は1年間浪人をしているんですね。浪人中に、父親がソフトボールをやっていて、草野球みたいなかたちでおっちゃんソフトボールをやっているんですけど、うちの父親はけっこうソフトボールの界隈では有名なピッチャーでして(笑)。チームでソフトボールの試合に出させてもらって、野球の感覚というのは、力を高めていく中で、自分でもやりつつというような1年があったおかげで、大学でやろうというような気持ちを維持できたかなというようなところがあります。

大学は福岡大学に進学しました。けっこう全国的にも強いところで、部員が1年生から4年生まで100人いて、本当に県外から、九州のよりすぐりの人たちが集まっているようなチームだったので、たぶん入学したての時はいちばん下手くそでした。守備が下手くそで、満遍的にうまくなろうと思ったら絶対にまわりの人たちに追いつけないと思って、もうどこか1つだけでもいいからと、バッティングに特化しました。もともと足は速かったので、足の速さとバッティングというところで、そこだけを徹底的に4年間やり続けたんですけれども、やっぱり守備ができないと試合に出させてもらえず。1年生の時は本当にいちばん下手くそだったんですけれども、部内では2番目にいちばん練習したと思います!大学4年間も好きにやらせてもらった親に申し訳ないなという気持ちがあって、地元に戻って会社員をやりました。そこで、プロ野球の夢は諦めた感じですね(笑)。

 

 

プロのプレッシャーとSpaceの仲間との出会い


―プロ野球選手の夢はあきらめた…ということでしたが、ダーツに出会ったことで、夢を見事に叶えられた訳ですね!活動していく中で、課題が見えることもありましたか?

 

 

山口:当時、ダーツの方はプロになりたてで、アマチュアでのリーグ戦にも出場していました。店舗同士の団体戦で、うまく力を出せる時と力を出せない時と差が激しく、チームメートに「山口、頼むよ」みたいな感じでくると、力がうまく出せなくて。『肝心なところで力を出せない山口』と、周りの人から言われていました。自分もそうやって思い込んでしまっている時に、鈴木颯人さんのことを知りました。Twitterでたまたまスポーツメンタルコーチというツイートを目にし、颯人さんのセミナーを受けることになりました。セミナーを受けていくことで、徐々にメンタルの課題も改善もされました。Spaceを活用するようになったのは約2年前ですね。

代表の鈴木とツーショット Space代表の鈴木(左)と山口さん(右)  

―なるほど。いまSpaceは、どんな形で活用しているんでしょうか?

 

 

山口:いちばん私が活用しているのは、ゼミ瞑想のトレーニングですね。瞑想は本当に競技に活かされています。普段の生活でも、けっこう瞑想を取り入れることで仕事の質も上がったし、あとはダーツをやっているときにも、パフォーマンスは確実に上がったかなと思います。けっこうダーツを論理的に考える癖があるんですが、自分の投げている最中でも、うまくいかなかった時に、どうしても内面に行きがちなんです。内面というか、内側に向いちゃって、「腕がうまく振れてなかったからダメだ」とか、「もうちょっと強く腕を振る」とか。自分の思考的に、自分の内側のほうに意識を向けちゃうと、パフォーマンスは低下するというものがあるので、瞑想をすることで1回無意識状態、集中状態、ゾーン状態を作るというところで活かすことができているかなというところがあります。仕事においても、パソコンで書類を作らないといけないこともたくさんあるのですが、切り替えが早くできるようになり、雑務にも集中力が上がったので、1つの作業をするにあたっても効率よく作業を進めることができています。

応援に駆けつけてくれた仲間と記念撮影ダーツ仲間と山口さん(右)
 

―競技力の向上だけでなく、仕事にも役立っているんですね!Spaceに入ってよかったことは、他に何かありますか?

 

 

山口:実は、Spaceに入る前の颯人さんのセミナーを受けた頃に、もうプロを辞めようかなと思っていたんですね。諦めようと思ったけれども、なんかモヤモヤしたものがあって、颯人さんのセミナーを受けに行って、また意欲を、モチベーションを維持することができたんできました。メンバーのみなさんも応援していただいて、特に、Spaceに入っていちばんよかったなというところが、今の私のスポーツメンタルコーチがSpace経由で見つかったことです。サロンの中で、Nice to Meetingだったかな? サロンメンバーはじめまして、のところへ行って、「なんでSpaceに入ったの?」という会話の中で、「スポーツメンタルのコーチングを受けたいが、どうやったら受けられるんですか?」って聞きました。すると「いま、私やってますよ」と手を挙げてくれたメンバー(ケイくん)がいて、お願いしました。メンタルコーチングを受けながら、去年はがんばることができました。ケイくんのコーチングを受けて、競技をずっと続けることができているので、ケイくんの外に他の方とのつながりがいっぱいあるので、応援してもらっている方もたくさん出てきたので、やっぱりオンラインサロンのメンバーに支えられて自分がダーツをやれているなといると思っているので、「みんなの笑顔が見れるのかなぁ」と思いながら、みんなの笑顔を作れるような感じで結果を出したいと思っています。

運動療法士としてスポーツの楽しさを教える 運動療法士として子どもたちにスポーツの楽しさも教える    

―メンバーに支えられているって素敵ですし、みんなの笑顔をつくりたいという山口さんの思いも素晴らしいですね!今後の目標があれば、ぜひ教えてください。

 

 

山口:今後の目標は、Spaceのメンバーの方の、オンラインサロンで活動をしていく中で、すごいみなさんの活動の記事とかを読ませていただいて、「こういうところをダーツ競技に活かせるんだなぁ」というようなところがあるので、そういったサロンのメンバーのためにも、試合で結果を出したいないうようなところがあります。自分と関わってくれている人たちの笑顔をずっと作り続けていきたい。具体的にどうなりたいとか、こうなりたいとかはないですけど、素晴らしい出会いがある中で、いま関わってくれている方のために全力を尽くす気持ちで過ごしていきたいなぁと。颯人さんが出しているいろいろな本も読みながらも、どうやったら自分の人生が豊かになるのかというと、やっぱり関わってくれている人たちで人生というのは構成されているので、そういったところで、まわりが笑顔になれば、自分も笑顔になれるしというようなところですね。

 

 

―貴重なお話しをありがとうございました。山口さんのご活躍、これからも応援しています!

 

 

山口:ありがとうございます!皆さんの応援を力に頑張ります。