1月のクレド  

 




【Spaceのスローガン】
 
No,1よりもSpecialな存在を目指す





spaceにはクレドが存在してます。クレドとは信条とも言います。spaceを活用する際の1つの行動指針として活用してもらいたくクレドを作りました。

参加されている皆さんの結果を生み出すための1つコンテンツでもあります。指導者であればチームの部訓などに、親御さんであれば教育方針などとして、そして選手はマイルールを作る際に参考にしてもらえれば幸いです。

まずはクレドを作る際にスローガンを作っています。このスローガンを元にクレドが存在しています。スローガンこそキャッチで簡潔にイメージできる言葉のチョイスが必要です。

spaceのスローガンは、
『No,1よりもSpecialな存在を目指す』です。

この言葉に込められた想いを皆さんにお伝えできれば思います。spaceを作った時に勝利至上主義に対して一石を投じたい想いが背景にありました。スポーツメンタルコーチとして感じるのは結果を残したいと思うなんて当たり前で、その上で何をすべきかを愚直に考える事が大事だと思うのです。

私が尊敬してやまないサッカー元日本代表で活躍された中田英寿さんがこんな言葉を残しています。

「頑張るのは当たり前で、あえて口に出して言うことではなく、その上で何が出来るのかを考え、実行するのがプロでしょう。」


心理学では結果思考と目的思考によって選手の幸福度に変化があると言われています。

毎年、約一三〇〇人がロチェスター大学を卒業し、いわゆる現実の世界へと旅立っていきます。エドワード・デシとリチャード・ライアン、同僚のクリストファー・ニェミェツは、卒業予定者からサンプルとなる学生を選び、人生の目標について訊ねました。その後、追跡調査を実施し、キャリアが始まってからしばらくの間、状況を調べることになりました。

学生のなかには、デシやライアン、ニェミェツが名づけた「外発的抱負」です。たとえば、金持ちになりたいとか、有名になりたいなど、つまり「利益志向型の目標」を抱く者もいました。一方、「内発的抱負」は、ほかの人の人生の向上に手を貸し、自らも学び成長したいいう欲求です。つまり「目的志向型の目標」を持つ者もいました。この学生たちが卒業して、現実の世界へと羽ばたいてから一、二年後に、学生たちの様子を知ろうと三人の学者は足取りを追いました。

学生時代に目的志向型の目標を持ち、それを成し遂げつつあると感じている者は、大学時代よりも大きな満足感と主観的幸福感を抱き、不安や落ち込みはきわめて低いレベルだと報告されました。

利益志向型の目標を抱いていた者の結果は、富を蓄積したり、賞賛を得たりするなどの目標を達成していました。しかし、卒業生は、学生時代よりも満足感や自尊心、ポジティブな感情のレベルが増しているわけではなかったのです。目標を達成したにもかかわらず、以前よりも幸せになっていないのです。そのうえ、利益志向型の目標を抱いていた卒業生は、不安、落ち込み、その他のネガティブな指標が“強まった”こともわかりました。

引用・ダニエル・ピンク著 大前研一訳 「モチベーション3.0」講談社(2010年)P.202~203より


この実験からわかる事として結果を出しても幸せになれるとは限らない事実です。むしろ、幸福感の追求が選手の人生を彩ってくれます。結果を残す事が幸せにつながると信じる選手や指導者、親御さんの方が圧倒的に多いです。

No.1を目指したり、No.1をつかむ事で自分の存在価値が生まれると思ってる人が多いと思います。しかし、現実はNo.1になれない日の方が圧倒的に多いのです。No.1になれても永遠とNo.1で居続けられない現実があります。そんな選手たちの苦悩を目の当たりにして私はある想いが芽生えました。それが選手たちとSpecial(特別)な存在を目指す事です。

私自身、アスリートの様々な結果を見てきました。その上で、結果を出してまでも選手が不幸せになる事を望みません。1位になれなくても、1位に居続ける事ができなくても、メダルが取れなくても、メダルを失っても、夢や目標が叶わなくても特別な存在になる事は出来ると。タイトルが取れなくても、いい結果を残せなくても人々の記憶に留まり続ける事はできると。

世の中は結果で人の良し悪しを判断する傾向があります。しかし、選手を大切にしたいと思う人たちは必ずしも結果だけで評価しません。様々な選手のドラマが自分自身と重なり、応援したいと思えるからです。そんな風に周りの人から思ってもらえる選手になれたら人生の本当の勝者だと思っています。

ここまで、私がスポーツメンタルコーチとして大切にしてる事をお伝えしました。

前人未到とか、日本人初の快挙とかが全てなくなったら結果を生み出す事にどんな価値があるのか?だからこそ特別な存在を目指したいのです。結果に囚われない人になれれば何が起きても動揺しない自分になれます。

その為に、皆さんにとってspaceがSpecialな場所になる事を祈っております。





 

一般社団法人日本スポーツメンタルコーチ協会
スポーツメンタルコーチ
鈴木颯人