近江和樹くんのご紹介により佐渡ケ嶽部屋の見学に参加してきました!

3時間に満たないほどの時間でしたが、非常にたくさんの発見があったので、残しておきます。



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①佐渡ケ嶽部屋の様子


気が付いた点を列挙します!


・強きものが残る

 →土俵での練習は勝ち残り、勝った力士が次のあいてを選ぶ。

 →ちゃんこは番付が上の人から食べる。(琴奨菊関が一番)


・土俵の上に上がってない時間の方が多い。

 →周りでのトレーニング(筋トレ、四股、すり足?、突き押しの練習などなど)

 →見ているだけの力士もちらほら。


・番付が下の力士から上の力士まで同じ時間・空間で練習

 →見て学べる、上の人からのアドバイスはもらいやすい環境がある。

 →上の力士へのアドバイスを盗み聞きできる。

 

・体と技術の違いが歴然

 →体つきの違い(大きさはもちろん、番付が上になればなるほど体全体のバランスがいい傾向)

 →取り組みの中で見られるのはスピード、当たりの音が段違い

 →体の大きさだけでなく技術の多さ、細かさ、正確さが鍵になる


・笑顔は基本的にない

 →真顔

 →指導も冷静に


・ちゃんこの時間に近江くんがめちゃめちゃ食う。 

 →確認しただけでも3杯は食べた。 

 →お米もお代わりした。 

 →大皿の炒め物もきっちり綺麗にした。


・若い選手は部屋に住み込み、十両になるまではお金ももらえない


②感じたこと

見学中は私語禁止だったので、ずっと「この部屋でうまくなっていくためにはどうしたらいいか?」を考えていました。

一番大切なことは「自分がなりたいと思う理想像を描くこと」だと感じました。下から上まで同じ空間にいるので、モデルとしてどのような力士になりたいかを描ける環境があるなと思います。取り組み(?)中の技術や体づくりももちろんですが、見習うべきその姿勢や稽古の仕方。ふさわしい人とはなんぞやと考えることができれば、メンタルの部分で変わっていけると思いました。

さらにそれに紐づく形で必要だと感じたのが主体性。勝ち残りシステムで練習していたので、負ける選手は必然的に試合形式の稽古のチャンスが減ります。土俵の上で勝つための稽古を土俵の外でやる必要があるということになるのではと思いました。実際に稽古に臨む土俵の外での行動一つで差がついていたように思います。ある上手だった力士はその部屋で最も番付が上の琴奨菊と練習していました。また主体性があるように見える力士は、一つ一つのトレーニングの意図を理解し、丁寧にやろうとしていた印象。素人目ですが、そのように見えました。


③もし自分が力士のメンタルコーチをするなら

上記のポイントの2点が重要という観点から、目標設定や主体性をどう高めるかというのは大きなポイントだと感じました。

目標設定は、具体的に決めたら大谷翔平選手のやっていたような9×9マスの目標シートを書いてもらう。それ自体が、今まで見えなかったものに目を向けるという経験になるかと思います。

また主体性という意味では、部屋における自分というものを考えてみる必要があるのではと感じました。部屋制度は家族みたいなものとその場の関係者の方がおっしゃっていましたが、特に番付が低い時には自室も大部屋でそのほかの力士との接点も多くあります。寝食を共にする人たちにどれだけの影響力があり、どれだけの影響を受けてきたのかを整理し、その中で「これからどんな自分になって行きたい?」という「アイデンティティ」の部分に触れられたらいいのかなと思いました。

あとは若いうちには、負ける経験が多い競技でもあると思います。「失敗」や「負け」をポジティブに受け入れて、乗り越えていく姿勢を持てるような言葉を創るといいのかなと感じます。


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現場を知るってことの重要性を再確認できる機会になりました。

また近江くん、今野さんと一緒に見ることができ、観点を共有しながらの帰り道が非常に貴重な時間になりました。

このような機会を作っていただいたお二人に感謝です😆

ありがとうございました!!