プロスポーツメンタルコーチの増田良子です。基本的に隔月で「親」についてのコンテンツを配信させていただいています。

    今回は「子どもの選択を認める」です。簡単そうで出来ていない親御さんが大変多いのが現状です。       

■子どもの自我

発達段階的には、子どもの自我が芽生えるのは2歳前後とされています。なんでも自分でやりたいという気持ちが生まれ、何をするにも一旦は嫌がる、いわゆる「イヤイヤ期」がこれに当たります。
発達には個人差が大きいため、2歳前から始まる子もいれば、4歳になっても続く子もいます。
靴を履かせようとすると「ィヤーッ!!!!」と足をバタバタしてひっくり返って大号泣なんて子どもたちを、保育士時代にたくさん見てきました。

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行動範囲が広がってくる一方で、言葉で伝えたいことを伝えるには言葉が足りず、泣いたりひっくり返ったり、自分に出来る限りの伝達手段を使って猛アピールです。

3歳くらいになるとお話が上手になり、また他人との関りも増え、自分と違う意見に対して強い口調で自己主張する子も出てきます。
人間関係の基礎を築くためにも、「自分と他人は違う」と気付く、大切な時期です。
同時に、意識的に嘘をつくようにもなります。怒られないように嘘をつくなんてことも、このくらいから始まります。それだけ知性が育っているということです。

12歳から16歳くらいになると、第二次反抗期がやってきます。こちらも個人差があり、全くないまま大人になる子もいます。
自分はもう大人だ、という自立したい気持ちと、まだまだ大人の支えがないと生きていけないという現実との間で葛藤し、親や教師に反抗してしまう、そんな時期です。
親に対して感謝の気持ちも持っているのに、イライラした気持ちが抑えきれずに暴言を吐いてしまったり、そんな自分にも腹が立ったりと、感情のコントロールが自分でも上手く出来ずに家の壁に穴を開けるなんてこともあります。
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一方で、反抗期がない子は心配というひともいますが、一概にそうとは言えません。
葛藤や不満などを受け入れてもらえる環境にいたり、親子の価値観が一致している場合、反抗する必要がないまま終わることもあります。自己主張出来ずに反抗期がなかった場合は心配です。抑圧され我慢してきた気持ちが一気に爆発した時に、どんな行動に出るかわかりません。また、社会に出たときに自分の意志を伝えられない大人になります。

■子どもの気持ちを聞く

前出の、靴を履かせようとするとひっくり返って大号泣して自己主張する子は、そんな時が大チャンスなんです。
「自分でやりたい」という気持ちが強いのですから、見守っていると何分でも靴を履くことに没頭します。
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出来なくてイライラして泣き出すこともあります。そんな時には「今日はお手伝いしてもいいかな?」と聞いてあげるだけで、素直にお手伝いさせてもらえることが多いです。
その繰り返しで、ある日突然コツをつかんで、「自分で出来た!!」と大満足の成功体験に繋がります。
結果的に、自分で履けるようになれば、親も楽になるんですよね。
「じぶんー(でやるー)!!」と毎朝号泣する我が子とバトルしながら時間に追われて出発するより、はるかに健全な心が保てます。
忙しい朝にそんなことしてられない、とお勤めがあるご家庭だと思うでしょう。それならば、時間に余裕のある時だけでもしっかり向き合わせてあげてください。お休みの日の予定は、自分でやりたい気持ちを満たしてあげられるようにすべてのスケジュールに余裕を持って行動すると、「自分でやりたい」をかなえることが出来ます。

第二次反抗期も同様です。
話を聞いて、本人の意思を尊重することで解決できることがたくさんあります。
イライラして態度の悪い我が子に腹を立てて、イライラで返したら、そんなもん火に油を注ぐってやつです。ますます燃えます。
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部活や進路ややりたいことなども、「~がいいんじゃない?」と勧める前に、どうしたいかを聞いて欲しいと思います。親は自分の経験値に基づいて、良かれと思ってアドバイスしてしまいがちですが、子どもにとっては自分の意志を聞くことなく親の意見を「押し付けられた」と感じてしまいます。

ここで大切なのが、ただ聞くのではなく、その気持ちを認めるということです。

子どもが選んだ道を認めるということです。

ここで否定されると、「どうせ言ってもダメって言われる」と考えるようになり、自分の思いや意見を伝えることそのものをやめてしまうことにもつながりかねません。否定されることが続けば、自分の選択に自信を持てなくなります。

ただし、幼いときには選択肢を知らないことも多々あります。
その他の選択肢もあるということを時には教える必要もありますし、非人道的なことや犯罪に関わるようなことであれば、その選択がなぜいけないのかを説明する必要はあります。
なんでもかんでも認めればいいということではありません。

■子どもが選択をする機会を作る

自分で選んだ道であれば、自分で責任をもって歩んでいくことが出来ます。
親が選んだ道で何かがあったときには、簡単に親のせいにすることが出来ます。

誰かに選択してもらって、誰かのせいにしながら生きると、どんな大人になると思いますか?

自分で何も決められない
自分からは何も動けない
自分で責任感をもって行動できない
自分が何かを選ぶときに選び方がわからない

これでは主体性を持った生き方からは程遠くなりそうですよね。

私がいつもお伝えしていることなのですが、子どもの人生は子どものもので、親とは完全に別の人生です。年齢順にいけば、親は子どもを置いて人生を終えることになります。
親としては、子どもが自分で選択し、自信をもって生きていけるように育って欲しいと思うでしょう。
   
選択をする機会は幼少期からたくさんあります。

・子どもが選択をする練習
・子どもの選択を受け入れる練習
・子どもの選択を親が認められない時に話し合う練習
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選択の機会を大切にしていくと、親子共々これらが自然と身につきます。
子育ては共育です。親子で一緒に育っていきたいですね。

さて、今回は「子どもの選択を認める」について書かせていただきました。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
                                                                         
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増田良子(ますだりょうこ)
一般社団法人スポーツメンタルコーチ協会公認プロスポーツメンタルコーチ。
主に、アスリートの子どもを持つ保護者や、子育てに奮闘中のお母さんへのコーチングを行っています。「ママの心を軽くするランチ会」を月に1度開催。オンラインサロンspaceでもママ友会を開催しています。