新型コロナの影響で、チームとしての活動の長期間休止、夏合宿の中止。
高校生については既に登校再開、部活動の再会がなされているケースが多いと思いますが、大学生に至っては未だに学校への入構規制あり、後期もオンライン授業が継続という状況が多いと聞きます。
私が指導する大学ラグビー部においても、8月下旬にやっと活動再開が認められたばかりです。

ここから秋の公式戦に向けてチームを作っていく必要があります。

例年であれば約半年以上の時間をかけてでチームを作り上げていくはずが、今年においてはほんの僅かな期間でチームを仕上げていかなければならない。

あるいは未だにリアルでの活動の目処が立っていない、目標となる大会についても不透明で困惑が募ってばかり。



同様の悩みを抱えている指導者の方も少なくないのではないでしょうか?


このような平時ではない時だからこそ、指導者としてのあり方、メンタルが試される時なのではないかと思っています。


では、具体的に何に気をつけて指導にあたるべきなのか。


まず、見て頂きたい図があります。

ここにA〜Cの3本の線があります。
左上の円をスタートし、右下の円に向かうとした時、最短のルートはどれになるでしょうか?








答えはCです。


孫子の兵法の中で、「遠近の計」という教えがあります。
部分的抽出になりますが、現代語に訳すとこのようになります。


「孫子はいう。戦争の原則としては、将軍が主君の命を受けてから軍隊を統合して兵士をあつめて敵と退陣し止まるまでの間で、軍争(機先を制するための争い)ほど難しいものはない。軍争の難しいのは、廻り遠い道を近道にし、害あることを利益に転ずることである。相手より後に出発して先につく、それが遠近の計(遠い道を近道に転ずる謀)を知るものである。」
つまり、ここでお伝えしたいのは、

「一見遠回りに見えても実は最短で目的に達することがある」

ということです。


チームというのは、どんなチームも「形成期」→「混乱期」→「統一期」→「機能期」というステップを経て形成されると言われています。(タックマンモデル参考)このことを本当の意味で理解していないと、不安、焦りが露呈し、チーム全体が混乱に陥るという最悪のケースも懸念されてしまいます。


もちろん、現時点でのチームの成熟度というのもそれぞれだと思います。

オンラインの中でのしっかりと準備をしてきたチーム、そうでないチーム。


いずれにしても覚えておいて頂きたいのは、
最短を求めるが為に不協和や事故を誘発してはならないということです。

そして、遠近の計から見る、「一見遠回りに見えても実は近道になることがある」という視点についてです。

自分が見ているチームがある方は、この観点からもチームを俯瞰し、具体的なチームビルディングに生かしてみてほしいです。



最後に私から、ぜひ取り組んでみて頂きたいワークをお伝えします。



★「遠近の計を考えたときに、自分のチームが疎かにしてはいけない今やるべき事は何か?」


これについて考えてみてください。

チームと言っても、職場や家族単位に置き換えてもらっても問題ありません。


もしよければ、この場で皆さんの事例を宣言頂き、後に結果報告してもらえたら有難いです!

皆さんのナマの現場事例をシェアし合い、共に成長へと繋げるのがこのspaceの場でもあります。


よろしくお願いします。^ ^


宮澤 智明
一般社団法人スポーツメンタルコーチ協会公認 プロスポーツメンタルコーチ。
長年に渡って大学ラグビー部のコーチを務めるも、週末限定のスキル指導に限界を感じ、人間教育、メンタルコーチングへとシフト。現在も企業に勤めながら人材の育成に力を注いでいる。指導理念は「人の価値観に影響を与え、その人の幸せに貢献する事」