こんにちは。スポーツファーマシスト・アスリードフードマイスターの曽根ゆかりです。spaceで毎月メンタルと食事についてコンテンツを配信させていただいています。今月もよろしくお願いします。
【メンタルフード】
人の心と体は密に繋がっています。「病は気から」と言われているように心の状態が体の病気を引き起こすこともあれば、体の病気が心の病を引き起こすこともあります。体は食事によって整えることが出来ます。私たちの体は毎日の食事によって作られているからです。体を整えて皆さんの日々の積み重ねを後押ししてくれるような食べ物を「メンタルフード」として紹介しています。
8月に入ってから暑い日が続いていますね。先日流れていたラジオ番組で、夏は暑さでイライラする人が増えるというテーマの話をしていました。私の場合は暑さで体が省エネモードになりイライラする力もなくなっている感じですが、皆さんはいかがでしょうか? ちなみに、イライラの解消法は適切な部屋の温度管理や睡眠、バランスのよい食事などで日々の体調管理の積み重ねが影響するということでした。食事については夏の旬野菜を食べましょうと話されていました。
私がアスリートフードに関してお話する時にも食材の選び方の1つに旬の食材があります。理由はいくつかありますが、旬の野菜は甘みがあり一番美味しく食べることができ、栄養価も旬でない時期に比べて高いなどがあります。特に夏は体調管理を助けてくれるのでおすすめしています。
今回は夏が旬の食材を使ったメンタルフードを紹介します。
【夏の旬食材】
最近は1年中食べることが出来る食材もありますが、多くの食材には旬があります。「旬」とは、自然の中でふつうに育てた野菜や果物がとれる季節のことで、旬の食材には季節に合わせて体を整えてくれる役目をもつものがあります。
夏の旬食材がもつ役目には、体に溜まった熱を冷ます、脱水になりがちな体に水分を補う、暑さで弱った胃腸の働きを助けたり食欲を促すなどがあります。
【夏の旬食材とメンタル】
夏が旬でメンタルを整える食材の1つがバナナです。主に腸内環境を整えることでメンタルの安定につながります。
腸内環境は脳ともつながっておりメンタルにも影響します。腸内環境が良いとメンタルの安定につながりますが、腸内環境が悪いとイライラや不安感につながります。腸内では、善玉菌と悪玉菌がそれぞれの菌を増やすために闘っていて、食事のとり方などでその割合は変動します。腸内環境を良くするには、善玉菌が占める割合を増やすことが重要です。
バナナは、善玉菌を増やすために食事から摂るとよい3要素(発酵食品、食物繊維、オリゴ糖)のうち、食物繊維とオリゴ糖の2つを持っています。食物繊維は善玉菌の働きを活性化して悪玉菌の増殖を抑える働きをし、オリゴ糖は善玉菌のえさとなり善玉菌の増殖を促します。
【バナナ】
皆さんは、バナナを購入する時にどのようなバナナを選びますか?バナナは熟してくると、シュガースポットと言われる斑点が皮にたくさんできます。シュガースポットは熟成のバロメーターとされており、多く出現しているほど熟して甘みの増したバナナになります。一見、傷んでいるように見えますが、皮をむくときれいなバナナが現れます。
バナナは、皮を手で剥くだけで簡単に食べられるため、その手軽さからエネルギー源としてアスリートが摂る代表的な補食の1つです。エネルギー源の糖質以外に、たんぱく質、食物繊維、ビタミンA、ビタミンB群、カリウム、マグネシウム、カルシウム、鉄など多くの栄養素を含む果物です。糖質をエネルギーに変えるために必要なビタミンB群を含み、汗で失われるミネラルも含むため、アスリートでなくとも夏に摂りたい食材の1つです。
今回はバナナを使ったメンタルスイーツを紹介します。
【冷んやりメンタルスイーツ】
暑い日が続くと冷たいものが欲しくなります。この時期はアイスクリームを常備している方も多いかもしれません。たまには、こんなアイスを作ってみてはいかがでしょうか。
バナナの甘みを活かした砂糖や乳製品も使わない簡単バナナアイスです。
〈材料〉 作りやすい分量(約2人分)
・バナナ 中1本
・冷凍ブルーベリー 1/2カップ
・天然塩 ひとつまみ
・保存容器:ジップロック又はタッパーなどの小分け容器
〈作り方〉
◉ミキサーやブレンダー類がある場合
1.バナナの皮をむいて輪切りにして冷凍する
2.冷凍バナナができたら、冷凍庫から取り出す。
3.冷凍ブルーベリーを計量する
4.冷凍バナナと3と天然塩を一緒にブレンダーで攪拌する
5.器などに分け入れて出来上がり
(スクープでアイスの形にしたい場合は、再度冷凍すると形を作りやすくなります)
◉ブレンダー類がない場合
1.冷凍ブルーベリーを計量して置いておく
2.バナナの皮をむいてジップロックに入れて手でつぶす
(固めのバナナの場合は、輪切りにして入れてつぶす)
3.1で計量して程よく解凍されたブルーベリーと天然塩を、2に入れて一緒に揉み
つぶす
4―1.小さな容器に分けて入れて冷凍する ⇒固まれば出来上がり
4-2.ジップロックに入れたまま、厚さを薄くして冷凍する
⇒固まったら、食べたい量を器に取り出して出来上がり
写真はブレンダーを使わず作ったものです。ブレンダーを使うとより滑らかに仕上がります。
写真右:発酵食品のプレーンヨーグルトをプラスして腸内環境を整える3要素が揃った爽やかスイーツに変身です。
熟しているバナナの方が作りやすく、アイスの甘みはバナナの甘みで変わります。バナナは、食べるまでに傷みそうだと思った時に冷凍しておいてアイスにすると便利です。お店によってはシュガースポットのある美味しいバナナが見切り品に並んでいることもあるので見つけたらラッキーですね。
※ブルーベリー以外にも多くの種類の冷凍フルーツが市販されています。お好みのフルーツで試してみてください。
※冷凍フルーツの代わりに、きな粉やココアパウダーを使用すると和風アイス、チョコバナナアイスになります。
食べ過ぎてしまうと胃腸を冷やしすぎたり体にとってマイナスになることもあります。過ごす環境に合わせて適切な量やタイミングで食べましょう。
バナナアイスで心も体もクールダウンしてスイーツを食べた幸福感と腸内環境を整えることでセロトニンUP!! 暑い夏も冷静なメンタルでいきましょう♪
メンタルフードが皆さんの積み重ねの後押しとなりますように(^^)